【word】字送り幅・フォントサイズ・文字間隔の関係
基本的事項
文字の基本的な字送り幅を設定する項目は下記2点
- ページ設定の字送り幅
- フォント書式の文字間隔
ページ設定の字送り幅はデフォルト状態では、フォントサイズとなっている。横書き文書の文字の縦の並びを揃えたりする場合は、ページ設定で文字数・字送り幅を設定する。
説明
タイトル画像はページ設定の字送り幅12ptのフォーマットで、フォントサイズ、文字間隔を調整した例である。段落幅は480ptで12pt×40字のベタ組である。
- ①はフォントサイズ=字送り幅。
- ②~⑤より、フォント書式の文字間隔は2バイト文字には2倍効いていることが確認できる(「1pt広く」の設定で2pt広くなり、「1pt狭く」の設定で2pt狭くなる)
- 文書中の一部のフォントサイズを変更した場合、ページ設定の字送り幅と標準フォントサイズの差が維持される。(標準フォントサイズ12pt、字送り幅14ptの文書の一部で8ptのフォントを使用したらその部分の字送り幅は10ptとなる)(フォントサイズごとに最小値はある)
(②~⑤から、文書としては標準フォントサイズ=字送り幅なので、文書の一部のフォントサイズを変更しても、当該フォントサイズ=字送り幅が維持されることが確認できる) - 標準フォントのサイズを変更した場合、ページ設定の字送り幅はフォントサイズの差を維持する(上述の一部のフォントサイズ変更と挙動は同じ)。標準フォントのサイズを変更した場合は、通常、右余白が過剰になりやすいので、サイズを変更したら、ページ設定の字送り幅を確認・調整する必要がある。
- 最終的な字送り幅は、文字列の字送り幅と、フォント書式の文字間隔を合計した値で決まる(文字間隔は2バイト文字には2倍効くことに留意)。下線、網掛け、マーカーはこの最終的な字送り幅に対して適用される。
- ③より、ページ設定の字送り幅を、フォントサイズより大きくした場合、文字列は段落の右端に余白ができてしまうことが確認できる(極端な設定をしなければ気にならない)。
- ページ設定の字送り最小値は、標準フォントサイズの90%
- ページ設定の字送り最大値は、1584pt
留意
例では、異なるフォントサイズでも、文字間隔の調整によって字送り幅を維持する例を示したが、あくまで字送り幅・フォントサイズ・文字間隔の関係を示すための例であり、このような文字組を勧めるものではない。