【word】mm単位表示設定時のpt単位の留意点
概要
ptとmmは単位が異なるので変換時に丸め誤差が生じる。pt単位でベタ組みをする際は特に注意が必要(それ以外の場合は特に気にする必要はないと思われる)
丸め誤差はpt単位で設定した後に、再度同じダイアログを開いてOKした時に発生する。(ダイアログ上にある全ての項目で再計算が行われることに留意)
単位
- 1mm ≒ 2.83465pt
- 1pt ≒ 0.352778mm
- 1pt = 1/72inchi
pt単位でしか設定できない項目
- フォントサイズ
- フォントの上下位置
- 字送り幅
- 行送り幅
- 罫線幅
※フォントサイズと罫線幅はpt単位でしか入力もできない。
丸め誤差によりレイアウトがズレる例(ベタ組み)
(1)基本設定
- 用紙横幅:595.3pt(210㎜)A4縦向き
- 標準スタイルのフォントサイズ:20pt
- 使用する単位(Wordのオプション):mm
※mm単位のままでも、入力欄にptの単位付きで入力すれば、pt単位の設定が可能。
※使用する単位をptにして、作成後にmm単位にしても、同じ現象となる。
(2)ページ設定ダイアログを開く
余白タブ
- 左右余白:各67.65pt(≒23.86mm)
- 段落幅:460pt(20pt×23字)
文字数と行数タブ
- 文字数と行数を指定する
- 文字数:23字
- 字送り:20pt
ページ設定ダイアログを「OK」で閉じる
(2)再度、ページ設定ダイアログを開き設定を確認する
項目の数値を確認するだけで、いじらない。
余白タブ
- 左右余白:各23.9mm(四捨五入で切り上げされている)
文字数と行数タブ
- 文字数:22字
- 字送り:20pt
ページ設定ダイアログを「OK」で閉じる(※このOKで丸め誤差が適用される)
⇒一行の文字列が22字になる。
※再度、左右余白を67.65ptとして、文字数を23字にすれば、一行に23字収まる。
対策
自分以外の人が使うファイルにはpt単位のギリギリの設定を行わない。